天然コケッコー上映会@浜田(レポート)

この日は小雨のパラつく曇天でした。

上映会場は木造の講堂に黒い幕を掛けただけなので、

この薄暗さはかえって映画上映には良い天気となりました。

 

入り口は、映画の撮影で使用した木村小中学校の看板と、

天然コケッコーのポスターでお出迎えします。

 

受付の横には、クラウドファンディングでご支援を頂いた方のお名前を記載させて頂きました。

 

受付の左手の教室、三学級には、

天然コケッコーの撮影小道具や当時の新聞などの切り抜きのほか、

後野小学校の歩みを伝える展示のコーナーがあります。

 

受付右手の教室、二学級には、

メイキングやインタビューの映像を流し、

今回お借りした天然コケッコーのグッズや、

当時の夏帆さん、岡田くん、山下監督のサインの展示の他、

黒板は作品と同様に

「観迎」

の文字でデコレーションしました。

 

二学級の向かい、

当時の校長室は和室となっており、

浜田市内のダイニング月読さんが

「天コケcafe」として

軽食やお菓子の提供をして頂きました。

映画が始まるまでの時間や終わった後など、

リラックスされた方も多かったのではと思います。

スタッフも全員利用させて頂きました。

久しぶりに食べた「ぼべ飯」は懐かしくとても美味しかったです。

 

さらに廊下を奥に進み、渡り廊下を通ると、

上映会場の講堂があります。

 

上映まで2時間を切った頃

フィルムの受け取り方法に認識の齟齬があることが発覚し、

すぐ確認に動きましたが今日中に届くのは不可能と分かった時点で

手持ちの機材(民生用プロジェクター)での上映となることを陳謝し、

予定時間より45分遅れて、1回目の上映が始まりました。

 

35mmフィルムの映写機、この日はオブジェとなってしまいました。

 

上映が始まってしばらくすると受付周辺は落ち着いてきました。

 

上映後、ゲストの藤村聖子さんのトークイベントです。

11年前の撮影当時のことを色々お話頂き、

作品のファンとしてもとても嬉しく温まる時間になったと思います。

 

最後に、皆さんと一緒に記念撮影です。

 

トークイベントが終わったのが13:20頃。

午後の上映まで40分しかありません。

午前の上映途中に広島から届いた業務用デジタルプロジェクターを急ぎ設営します。

 

午後のファミリー上映会は、定刻通り14:00から始まりました。

 

午前があまりに慌ただしく過ぎており、

事務的な確認や打ち上げの手配などこの間に進めようと動いている最中、

「映像が止まりました」

というメッセージが届き慌てて会場へ。

おそらく映写用のDiskの傷が原因ということで、

偶然、展示室に並べていたDisk(借り物)を急きょ利用し上映を続行しました。

 

2回目の上映後、再びゲストの藤村聖子さんのトークイベントです。

ファミリー向けの上映回ということでご提案頂き、

急きょ、天コケ○×クイズ大会の開催となりました。

 

景品は藤村さんのサインということで、

クイズに勝ち残ってサインを頂いた方は、皆一様に素敵な笑顔をされていました。

 

午後も皆さまと一緒に記念撮影をしました。

 

上映会終了後、近くの三宮神社で石見神楽を鑑賞しながら打ち上げです。

 

食事は浜田の郷土料理「さばの煮食い」と、

しげちゃんが空気を読まずにバクバク食べた「しゃぶしゃぶ」です。

 

石見神楽は、美川西神楽保存会の方々に、

「塵輪」と「大蛇」を舞って頂きました。

 

勇ましい舞の塵輪。

 

大迫力の大蛇。

子供が大蛇に飲み込まれていきました。。

 

神楽が終わった後は、衣装を着てみたり社中の方にお話を伺ったり、

ここでしかできない特別な体験をさせて頂きました。

 

ちなみに、
毎週土曜日の夜、この三宮神社で夜神楽の公演があります。
今回のように記念撮影などもできますので、機会があれば是非お越しください。

◇浜田の夜神楽週末公演

http://iwamikagura.jp/night/

 

上映会終了後に、藤村さんよりサインを頂いたほか、

脚本の渡辺あやさんからお借りした天コケスタッフTシャツを寄贈頂き、

後野小の新たな思い出として教室に展示されることになりました。

 

映画公開10周年を記念したロケ地の小学校で行う天コケ上映会、

足を運んで頂いた方、ご支援頂いた方、

関わって頂いた方々、全ての皆さまのおかげで、

なんとか開催することができましたことを感謝申し上げます。

 

また、手配のトラブルにより35mmフィルム上映ができなかったこと、

機材の入れ替えのため、上映開始時間が大幅に遅れたこと、

午後の上映中、映像が一部止まってしまったこと、

至らぬ点が多々ありましたことを、この場を借りてお詫び申し上げます。

 

今後も、映画や作品の世界観に触れる機会を作れたらと思います。

また皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

 

Dramatic CIMANE 佐々木

( photo : Nakanishi / Ohashi )